広報
兵庫医科大学医学会
海外研修報告

クロアチア・リエカ大学での研修を終えて (2010.8.30~9.24)

● 辰巳 仁美さん (第5学年次)

 私は2010年8月30日から9月24日までの約1ヵ月間、クロアチアのリエカ大学との交換留学に行ってきました。クロアチアは以前から行ってみたい国の1つで、そこで現地の医療に実際に触れることが出来るのは大変貴重でありがたいチャンスでした。

 私はリエカのという病院の循環器内科でお世話になりました。想像以上に規模が大きく、女性医師の比率が高いことに驚きました。

 毎朝カンファレンスにでたあと、CCU、一般病棟、カテーテル室、心エコー室などで実習を行いました。公用語がクロアチア語なので少し不安もありましたが、多くの方が英語を話すことができ、皆さんとてもフレンドリーで優しく私を歓迎してくれ、安心して実習できました。リエカの隣町にはヨーロッパ有数のリゾート地があるので、特にCCUには旅先で心筋梗塞になった観光客の方が多く入院されており、医師は英語やドイツ語、イタリア語などで診察を行い、少しでもリラックスした入院生活を送ってもらえるよう努力する姿にとても感激しました。

 モーニングカンファレンスでは、循環器内科医である病院長と教授を含む全員で、患者さんの申し送りやPCI画像について議論が行われます。CCUでは、担当の先生について処置の見学やラウンド、心電図の読影をしたり、日本との医療の違いについて話したりしました。その後、レジデントの先生達と一緒にカテーテルを見学しながら勉強したり、エコーを教えてもらったりしましたが、その時には4月の循環器内科実習が理解の大きな助けとなりました。

 実習開始時には文化や習慣の違いもあり、日本の医療との違いに少し戸惑うこともありましたが、毎日過ごすうちに医療の基本的な部分は世界共通なのではないかと思うようになりました。もちろん設備面では異なる部分もありますが、クロアチアではヨーロッパのガイドラインに準じて診断・治療を行っており、各地で行われる学会に参加して勉強しているため、高い技術で診断・治療が行われています。正直、医療の面においてクロアチアは日本より遅れているのではないかと考えていた自分が恥ずかしくなりました。また、クロアチアの人々は自分の幸福度を大切に考えて生きており、医師を含め、みんな毎日楽しんで生き生きと働いています。

 実習の後には、海へ出かけたり、日本へ来る留学生やその友達と食事にでかけたり、クロアチアを代表する世界遺産を訪れたり、日本に来る留学生の家族と過ごしたり、毎日とても充実して過ごすことができました。

 今回の留学は、私にとって本当に貴重で大切な体験となりました。このチャンスをくださった方々に感謝するとともに、クロアチアの医師が働く姿を見て感じたことを、これからに活かし成長できるよう精一杯努力し、幅広い視野を持った医師になりたいと思います。

循環器内科の医師達と病院の屋上で
循環器内科の医師達と病院の屋上で

医師達と共に
医師達と共に

兵庫医科大学 〒663-8501 兵庫県西宮市武庫川町1番1号 TEL:0798-45-6111 (代)

Copyright(c) Hyogo College Of Medicine.All Rights Reserved.