広報
兵庫医科大学医学会
海外研修報告

中国汕頭大学での研修を終えて (2009.9.21~9.27)

● 鳥住 知安記さん (第5学年次)

正面玄関前にて

 9月21日から27日まで、5年生の5人で汕頭大学へ医学研修に参加させていただきました。今回私がこの研修に応募した動機は、海外の医療について興味があったからです。汕頭大学への医学研修は、私たちが兵庫医科大学としての第1期生ということで、不安と期待のなか始まりました。

 研修は以下のような日程で行われました。

  • 第1日目…汕頭大学内の見学、精神科病院の見学
  • 第2日目…第一付属病院(産科、婦人科、小児科)見学、ホスピス活動に参加
  • 第3日目…第二付属病院(口唇口蓋裂センター、感染科、NICU)見学
  • 第4日目…白内障センター見学
  • 第5日目…農村地域医療ボランティア

医局にて

 汕頭大学は中国でも数少ない私立大学であり、李嘉誠氏によって創設された大学です。李嘉誠氏は、汕頭大学のある広東省に生まれ、幼少期に父親が病に臥し、貧困のため満足に学業に専念できませんでした。そのような経験から、医療と教育の必要性を身をもって知り、現在、医療と教育に多大な寄附を行っているそうです。私たちが研修日程のなかで見学したホスピス、口唇口蓋裂センター、白内障センター、農村地域医療ボランティアは、李嘉誠財団の援助により、貧困の人々が無償で医療を受けることができるそうです。

 実際、中国では貧富の差が大きく、都心部と農村部の人々では本当に暮らしが違うように感じました。私たちは、第4日目と第5日目に都心部からバスで片道2時間程離れたところにある農村部を訪れましたが、都心部とあまりに大きく異なる様子に驚きました。道は補整されておらず、人々が裸足で外を歩いていたり、キッチンが家の中にないため屋外で調理していたり、目の前で鶏をさばいたり、ごみが山のように積まれたまま放置されたり…と日本では見たことのない光景がいたるところに見られました。汕頭大学を見学したときは、病院内の施設がよく整備されていることや学習の教育プログラムがかなりしっかりしたものであること、図書館が非常にきれいで自習スペースが充実していることなど、私たちの想像をはるかに上回っていて驚きましたが、農村部での光景は、本当に同じ国で起こっていることなのかと衝撃的でした。

 今回、この研修を通じて、将来医師を志す者として実際に中国の医療をみて、学生である今だからこそ感じることができたこともたくさんありました。また、汕頭大学の先生に「日本ではどうなの?」と訊かれても答えられないことがたくさんあり、自分の勉強不足や視野の狭さに気付くこともできました。今回の経験を必ず自分の将来に活かしたいと思います。また、研修を共にした4人とは、決して学校生活のなかだけでは得られないほどの仲を深めることができ、大変充実した日々を送ることができ感謝しています。

ICUにて

朝のカンファレンス

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