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兵庫医科大学医学会
海外研修報告

クロアチア研修を終えて (2009.8.31~9.26)

● 山崎 真理恵さん (第5学年次)


≪実習先での先生方と≫

 今回、8月31日から9月26日まで、クロアチアのリエカ大学との交換留学に行かせていただきました。今まで行ったことのない未知の国で、しかも公用語が英語ではなくクロアチア語で病院実習をするということは少々不安でもありましたが、これからますます進歩していくであろう国の医療やその現在を見ておきたい、また日本以外の国の医療を知りたいという思いがありました。

 春休みに友人とカンボジアへ旅行した際、現地の病院を見学する機会がありました。カンボジアでは、国中の医師が不足していると思っていたのですが、実際には国の97%の医師がカンボジア人であるということに、私は相当な衝撃を受けました。現地の医師に今先進国に求める物はなんですか?と質問すると、笑って「なにもいらないよ!カンボジアは大丈夫だ」と言われた時には認識が違っていたことが恥ずかしくてショックでした。このような先入観なしに、刻々と変化している国の現状を正しく知りたいと思ったのも今回のプロジェクトに応募する一因でした。

前年日本に留学していた学生達と
≪前年日本に留学していた学生達と≫

 クロアチアでの実習にあたり、私は内科(その中でも特に消化器内科、腎透析科、呼吸器内科、血液内科)を選びました。実習が始まってまず感じたのは、体格の違いや風習の違いで、クロアチア人は背が高いためベッドや椅子も高く、また、病室はカーテンなどの区切りもなく、ただベッドが並んでいるだけでした。医療機器は日本より限られていて不便に感じましたが、それらがそろっていなくても、医療水準が決して低いわけではありませんでした。医師の賃金は日本に比べて高くありませんが、最先端の医療を学ぼうとする姿勢はとても熱心で、 この仕事を選んだ理由を聞くと、この仕事が好きだから、と笑顔で答える医師が多くとても安心しました。

 どこの国のどんな医療水準でもEVIDENCEは変わらないということを今回とても身にしみて感じました。どこの国でも学ぶべきことは同じで、私は恵まれた環境にある日本で、医師として職業を選択する限り、人一倍多くの事を知り、学んでいかなくてはならないと思いました。

クロアチアの街の風景
≪クロアチアの街の風景≫

約1ヶ月滞在したクロアチアは、人口が大阪府の半分ほどの440万人で、面積は九州の1.5倍ほどの面積ながら世界遺産が7つもある美しい国です。クロアチアの人達は本当にやさしく、日本に興味ある人が多くとてもフレンドリーでした。週末には、今回同じ研修に参加している2人とともにいろいろなところに出かけたり、昨年この交換留学で日本に留学していた学生や、今年日本に留学する予定の学生達とも交流することができ、とても楽しく充実した毎日を過ごすことができました。

これから、世界に恥じない医師になることはもちろん、人間としても成長し、世の中を正しく理解できるようになろうと思います。今回のこのプロジェクトに参加できて、当初の予想以上に何か大きなものを得ることができ、私はとても幸せでした。

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