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兵庫医科大学医学会
海外研修報告

マイアミ大学 ジャクソン病院(アメリカ) 2008.8.25~9.15

● 飯田 康さん (第6学年次)

正面玄関前にて
≪正面玄関前にて≫

 去る2008年8月25日~9月15日の間、ジャクソン記念病院の移植外科で実習(最初の1週目は肝臓・膵臓チーム、次の2週目は腎臓・小腸移植チーム)をさせていただきました。アメリカの医療機関で実習を念願していた私にとって、今回の実習生に選ばれたことは夢のような反面、実現までには言葉の訛りや滞在先との連絡が直前まで決まらないなど様々な不安要素が尽きませんでした。

 アメリカに入国後、ホームステイ先を訪ねるためにマイアミ大学のオフィスを訪れたのですが、なかなか要領を得ずにいたところ、ようやく大阪大学から研究で来られている日本人医師を紹介していただきました。その先生からホームステイ先への行き方やレンタカーの借り方(ホームステイ先は病院から車で1時間ほどかかる距離にありました)などを教えていただき、右側通行に戸惑いながらも何とかホームステイ先にレンタカーでたどり着いた頃にはくたくたになっていました。

医局にて
≪医局にて≫

 現地実習の1日のスケジュールですが、朝7時からの回診(Intern=1年目の研修医とResident=2年目以降の研修医が行う)後、10時頃からは、術前・術後の外来診療に参加しました。昼食後にはAttending(Fellowを終えた医師)、若しくはFellow(Residentを終えた医師)を交えたカンファレンスを行い、今度は彼らを交えた回診が始まります。それが終わるともう夜6時頃になっています。私は、ほぼ毎日のように行われる移植手術や週1回開かれる内科との合同カンファレンスや病理カンファレンス、その他外部から講師を招いてIntern向けの講演会等にも参加しました。
中でも最も印象的だった実習は、「Harvest」という作業を医療関係者と共同作業したことでした。この「Harvest」とはDonorから臓器を摘出し、Recipientの待つ病院に運ぶことです。Donorから臓器を摘出するために入った手術室は、本学の手術室とほぼ同じ様子でした。人工心肺が稼動していて、麻酔科医も待機していました。そんな中で医師達の指示を聞き漏らさないよう全神経を耳に集中させて手伝いをしました。無事に終了した時、医師達から「ありがとう。助かったよ。」と言われた時には感無量でした。

 思えば5年生の夏に沖縄のアメリカ海軍病院に短期間ではありましたがexternshipの研修に参加して、日米それぞれの医師が活躍している姿を目の当たりにしました。外科医の中でもとりわけ移植外科医が過酷な状況下で奮闘している姿は、私にとって尊敬の眼差しとともに来年から自分が歩んでいこうとしている医師という職業が、アメリカでも日本でも想像を超えた医師の不断の努力の上に成り立っていることを痛感しました。

 これから医師として働くにあたって体力的にも精神的にも辛い時がやってきますが、マイアミで出会った魅力的で尊敬できるアメリカの医師達の後ろ姿を思い出して、そのハードルを乗り越えていこうと思います。そして、いつの日か私に多くの後輩が現れた時には、何らかの形で母校と後輩のために役に立つ事をしたいと念願しています。

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