広報
兵庫医科大学医学会
海外研修報告

コロンビア大学病院(アメリカ) 2008.4.7~5.2

● 松井 聖博さん (第6学年次)

 兵庫医科大学で1年間の臨床実習を終え、2008年4月7日から約1ヶ月間アメリカのコロンビア大学で臨床実習の機会を得ることができました。

昼食時のフェロー対象レクチャー
≪昼食時のフェロー対象レクチャー≫

 コロンビア大学では、循環器内科にお世話になりましたが、ここには心不全、心エコー、インターベンション、電気生理学、核医学など各分野に医局が存在し、常時30名以上の医師が勤務されており、その規模の大きさに大変驚きました。私は、CCUとコンサルティングチーム(他科や救急外来などからのコンサルトを専門に受けるチーム)で2週間ずつの実習を行いました。コンサルティングチームでは、主にコロンビア大学の医学生と共に参加していましたが、そこでは毎朝7時からカンファレンスが行われ、新規入院患者のプレゼンやレクチャーが朝食をとりながら行われ、正午からは昼食をとりつつ各専門分野のレクチャーが行われました。このチームに参加させていただいたおかげで、循環器内科はもちろん他の内科・外科病棟の患者さんにまでも接する機会があり、いろんな事を勉強することができました。また、毎週水曜日には、全内科を対象とした他大学の各分野で有名な講師によるレクチャーが行われるなど、貴重な時間を過ごすことができました。

 こちらの学生は、医療チームの一員として重要な役割を担っており、毎日患者さんに問診、診察、カルテチェックを行い、検査オーダーや処方が出来上がるとフェロー(研修期間の3年間終えて2年課程の人)がすべてチェックを行い、アテンディング(指導専門医)との回診時に指導を受け、治療が行われます。昼食をとりながらレジデントやフェロー対象のレクチャーも毎日あり、屋根瓦方式の充実した教育システムが整備されていたことに大変驚きました。しかしその背景には、患者さんの莫大な費用負担や医療費が払えない人たちは、自らが研究対象にならざるを得ないといった厳しい現実があることも実感しました。

 日本の大学病院では一人の医師が、外来、検査、病棟業務、当直、症例報告や研究発表をこなし、その上に我々学生や研修医の指導までも担当していただいています。日本の大学病院の教育システムについて考えた時、先輩医師達の努力や奉仕精神無くしては成り立たない事も実感しました。あらためてクリニカルクラークシップでお世話になった先生方に感謝と尊敬の念で本当に頭が下がる思いでした。

 コロンビア大学には研究生として、また臨床医としてご活躍されている日本人の先生方もたくさんいらっしゃいました。皆さん生き生きと仕事をされており、言葉や文化の壁がある厳しい環境の中で活躍されている姿は、尊敬と憧れであると共に私達にもチャンスはあるのだと希望が湧き、士気も高くなりました。

 今回の実習は本当に有意義なものでした。皆さんも留学のチャンスがあれば是非挑戦してください。今よりもっと視野や世界が広がると思います。

ICUにて
≪ICUにて≫

朝のカンファレンス
≪朝のカンファレンス≫

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