教育の特色と改革

教育の特色
1. 自主性を重んじ問題解決能力を培う教育システム
本学の教育の特徴は、知識を詰め込むことに片寄りがちな講義中心のティーチングから学生が自ら主体的に学び取っていくラーニングを重視する教育にあります。例えば、少人数グループによるチュートリアル教育の導入です。学生一人ひとりが課題に取り組み、問題の解答を見いだしていくことにより、自学自習の能力を高めていきます。ある意味で、学生にとっては厳しい学びのシステムです。しかし、日々進歩する医学の世界で、新しい医療情報を吸収し、臨床の現場で的確な診療・診断をくだす能力を養うためには、自ら真摯に学ぶことの大切さを修得することが大切なのです。
2. 日々進歩する医療技術を、先端の研究体制を駆使して探求
進歩の著しい医学の分野において、教育機関の使命の一つは教育・研究に携わる優れた専門家を育成することです。
本学では、医学の教育・研究者の養成機関として大学院医学研究科を設け、先端分野の研究機関としては先端医学研究所4部門、また共同利用研究施設・動物実験施設を設置し、21世紀の医学を切り拓く人材の育成と研究に積極的に取り組んでいます。
高度な医療を探求し先端の医療研究を推進することにより、教育環境のクオリティの高さを図っています。
3. 統合化の進む診療・医療環境を先進の臨床現場で学ぶ
本学での臨床実習は、先進的医療を提供する大学病院と主にプライマリケアを提供する篠山病院において行われます。入学初年度から医療の現場を実際に体験するのが特徴であり、早期臨床体験実習と呼んでいます。
多様化する医療ニーズに応えるには、病に対しての優れた知識と技術を有すると同時に、病を背負った人々への深い理解、そしてさまざまな役割を担ったメディカルスタッフとのチームワークが大切になってきます。
患者さんそして医療スタッフと触れ合う機会を設け、「入学したその時点から、医師としての第一歩が始まっている」という動機づけを学生自身がしっかりともつことを教育の指針に置いているのです。
教育改革
現在、21世紀の医学・医療を見据えて医学教育は大きな変革期を迎え、3つの改革が同時に進められています。その変革とは、1つにはモデル・コア・カリキュラムの決定、2つ目は全国共用試験(臨床実施開始前の学生評価のための共用試験システム)の実施、そしてクリニカル・クラークシップ(診療参加型臨床実習)の導入です。
本学では、このような医療教育改革の方策を受け、新しい教育カリキュラムを構築し、他に先駆けて本学独自の4つの改革方針を打ち出しています。
1. 学習意欲を刺激する統合カリキュラム
自ら学ぶ姿勢を持つ自立した学生を育成するために、体験型実習やチュートリアル教育を重視しています。また、モデル・コア・カリキュラムに則した臓器別統合カリキュラムにより、一つの臓器に関して解剖、生理などの基礎医学から臨床医学までを統合的に学びます。
2. 全国共用試験、医師国家試験に対応した教育
臨床実習前に実施される全国共用試験〈知識を問うCBT(Computer Based Testing)と技能を問う客観的臨床能力試験(OSCE)〉への対応とともに、医師国家試験に対する万全の対策を整えています。
3. 問題解決能力の高い実践的な臨床医の育成
すでに学んだ知識をより確かなものにするために、臨床実習によるベッドサイド・ラーニング(BSL)を通じて応用展開します。従来の見学型臨床実習に加えて、内科/外科のコア診療科では、クリニカル・クラークシップを導入。問題解決の実際の思考プロセスを学び、臨床医に必要な態度と技能、知識を習得します。
4. チーム医療に適応できるコミュニケーション能力の涵養
医療ニーズの多様化と技術の高度化に伴い、異なる役割をもったメディカルスタッフによるチーム医療が重視されています。スタッフ一人ひとりの能力を引き出す潤滑油であり、しなやかな思考力が備わっている学生時代に、その能力を涵養します。
個の教育の基本方針に基づいて、医師としてのやりがいと希望を与える教育を行い、本学は将来の医学・医療を切り拓く研究の進展に寄与する研究者および教育者の育成、ならびに国民の多様かつ高度な医療サービスに対するニーズにこたえる人材の育成を目指しています。また、医学教育センターを設置し、充分な学習支援も行っています。















