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兵庫医科大学医学会

腸管病態解析学

講座(部署)紹介

腸管の炎症性疾患発症メカニズムの解析と腸管防御システムの研究を通じて炎症性腸疾患の病態解明と治療法の開発を目指す。なお、研究に当たってはIBDセンター、基礎教室などとの連携を深めて行う。

  1. 潰瘍性大腸炎・クローン病の病変形成に関与する因子の解明
  2. 潰瘍性大腸炎・クローン病の治療効果予測を可能とする因子の解明
  3. 潰瘍性大腸炎・クローン病の合併症形成に関与する因子の解明
  4. 上記を応用した治療法の開発

研究の現状

概要

炎症性腸疾患をはじめとする難治性消化管障害の病態解明を中心に研究を行っている。

主題

クローン病における腸管合併症の機序:
腸管の慢性炎症に伴う腸管合併症(狭窄、肛門部病変、内瘻・外瘻等)の機序解明を行っている。これらの腸管合併症には遺伝的な素因の関与が疑われており、遺伝的素因の有無や、血液中の炎症を制御する蛋白の発現パターンとの相関を検討し、その制御による治療の可能性を検討している。

炎症性腸疾患における抗TNF-α抗体製剤の効果:
本効果発現についても遺伝的な素因の関与が疑われており、遺伝的な素因の有無を検討し、作用機序を明らかにし、患者一人一人に適したテーラーメイド治療の実現を模索している。

炎症性腸疾患における自己抗体の関与:
炎症性腸疾患における既知の自己抗体の関与について複数の報告がみられるが、炎症性腸疾患患者血清から胃粘膜増殖帯細胞に対する自己抗体の存在を発見し、その抗体の病態への関与について解析を行っている。

潰瘍性大腸炎関連胃十二指腸炎と回腸嚢炎の病勢との相関:
潰瘍性大腸炎関連胃十二指腸炎は、潰瘍性大腸炎の病勢の強い時期にみられるが、術後の回腸嚢炎の程度と相関がみられるか否か、前向きに検討を行っている。

胃・大腸MALT リンパ腫に対する抗菌薬治療:
Helicobacter pylori陰性MALTリンパ腫に対するフルオロキノロン系抗菌薬による治療で、リンパ腫の退縮がみられることを報告し、現在複数症例でその有効性を検討している。さらに、微生物学的に未知の細菌の関与がないのか否かを検討している。 l-day pathology の有用性: 1-day pathology は、内視鏡検査下生検を行った際、その日のうちに生検結果がわかる病理検査法である。1-day pathology を受けた患者にアンケートを行い、その方法が後日生検結果を説明する方法に比べて満足度が勝るか否かについて、調査を行っている。

炎症性腸疾患の疾患感受性遺伝子から疾患発症に至る分子メカニズムの解明:
近年同定された感受性遺伝子の機能解析をノックアウト, トランスジェニックマウスを用い、またノックダウン、過剰発現系など分子生物学的な実験手法を用いてin vivo, in vitroの実験を行っている。特に感受性遺伝子と自然免疫、オートファジー、Th17cellsやmicrobiota(腸内微生物叢)との関わりについて解析を進めている。

ヒト末梢血単核球(PBMC)を用いた免疫応答の検討:
末梢血より得られるPBMCからT 細胞や単球を単離し、炎症性腸疾患での中心的pathwayを担うと思われるLRRK2やJak familyに対する阻害剤や新規生物学的製剤の効果の検討を行っている。

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中村 志郎 教授
責任者| 中村 志郎【教授(兼任)】
専門分野:消化器内科一般、下部消化器疾患、特に炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)の診断と治療
特任准教授| 堀 和敏
専門分野:ピロリ菌関連疾患の診断と治療、早期消化器がんとその境界病変の診断、機能性胃腸疾患の診断と治療、炎症性腸疾患における上部消化管病変の診断と治療、消化管病理診断など
特任准教授| 渡邊 憲治
専門分野:炎症性腸疾患の病態、診断と治療、大腸腫瘍性病変の内視鏡的診断と治療、小腸疾患の病態と診断と治療、小腸内視鏡(カプセル内視鏡、バルーン内視鏡)
准教授| 樋田 信幸 (兼任)
専門分野:下部消化管疾患、特に潰瘍性大腸炎、大腸ポリープの診断・治療、炎症性腸疾患と発がん
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FAX| 0798-45-6558

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