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兵庫医科大学医学会

外科学(心臓血管外科)

講座(部署)紹介

当科では、「世界最高水準で、個々の患者さんにとって最も適した手術を行うこと」をモットーとして診療を行っています。対象とする疾患は、冠動脈疾患、心臓弁膜症、真性および解離性胸部大動脈瘤、腹部大動脈瘤、四肢の閉塞性動脈硬化症、不整脈、心不全等の多岐にわたります。
最近は80歳以上の症例も多く、このような合併症の多い高齢者や透析患者などのハイリスク症例の患者さんでも安全に手術を受けていただいています。出来るだけ体に負担の少ない手術を目指しており、弁膜症では小切開(6-7cm)による僧帽弁手術を行っており、大血管ではステントグラフト治療を多く行っています。さらに2016年5月から、経皮的大動脈弁留置術(TAVI)を開始しており、人工心肺を用いずにカテーテルで低侵襲に大動脈狭窄症を治療できるようになりました。

研究の現状

概要

基礎的研究:
講師1名が中心となって行っている。臨床的にfeed backできるような下記の2テーマについては継続的研究ですでに論文も多くある。

臨床的研究:
臓血管外科領域における大きなテーマ、すなわち冠動脈疾患、弁膜症、大動脈疾患についてそれぞれの研究を列記した。教室が新しく出発してから10年が経過し、多くの英文発表が行えるようになり、また世界に通用する論文も発表できるようになった。



主題
  1. 基礎的研究(実験)冠動脈バイパス術における静脈グラフト閉塞の機序について:
    術後晩期に静脈グラフトが閉塞する原因は術後内膜肥厚によると考えられている。それに対して血管内皮細胞保護作用のあるフリーラジカルスカベンジャーであるedaravoneによって術後内膜肥厚が抑制できることを報告した。
  2. 基礎的研究(実験)下肢血行再建術後の再灌流障害抑制:
    下肢血行再建術後の再灌流障害にはフリーラジカルが関与していると言われている。我々はラット下肢血行再建術後の再灌流障害モデルを用いて、フリーラジカルスカベンジャーとして市販されているedaravoneによって下肢のみならず、肺や腎臓でも再灌流障害を抑制できることを報告した。
  3. 臨床的研究(冠動脈)新しい補助手段の検討:
    冠動脈バイパス術では、下肢の大伏在静脈をよく使用する。これまでは大きく切開して直視下に採取していたが、小切開から内視鏡を用いて採取するようにして低侵襲手術を行っている。
    虚血性心筋症に対する外科治療:
    広範囲心筋梗塞による左室瘤と僧帽弁閉鎖不全症に対する種々の術式の比較検討を行っている。
  4. 臨床的研究(弁膜症)低侵襲僧帽弁手術の導入:
    心臓手術では胸骨正中切開アプローチが基本であるが、僧帽弁手術単独の場合は右小開胸(6-7cm)からのアプローチで可能である。色々な工夫を加えてこの手術を行い良好な成績を挙げている。
    大動脈弁狭窄症術後心機能の変化:
    現在最も多い手術である大動脈弁置換術後の心機能の変化(改善)を心臓収縮能と拡張能の両面から検討している。
  5. 臨床的研究(大動脈)脳分離体外循環の病態生理:
    脳分離体外循環では依然として脳梗塞などの合併症がある。これをなくすために種々の工夫を加え、安定した成績を挙げている。
    ステントグラフトを用いた二期的手術:
    可能なかぎり手術を分割し、かつ二期目はステントグラフトを用いてきわめて低侵襲に行う方法を考案した。当科は特に大動脈疾患の治療で知られており、2013年5月に第41回日本血管外科学会総会を主催した。
  6. 臨床的研究(透析症例の手術)慢性血液透析症例では、血管の石灰化と動脈硬化が高度で、手術成績も未だ満足できるものではない。当科では多くの透析患者を手術しており、術後管理に対する工夫(早期の持続血液ろ過導入)を行い、成績が良好であることを発表している。


自己評価・点検及び将来の展望

基礎的研究:
今後の発展のために、若手の入局者を他の研究施設へ派遣しそこで研究のやり方を習得してもらって、帰局後に本学で研究を発展させてもらうようにしている。具体的には平成24年度より、国立循環器病研究センターの研究所へ大学院生1名を派遣し、人工心臓の研究を行っている。

臨床的研究:
臨床研究を継続するためには海外での学会に積極的に参加し、新しいアイデアや知識を習得していくことが最も重要と考えている。また、手術を修練する方法として、本学内だけでは必ずしも充分な修練ができないと認識している。今後も他大学の関連施設と交流を図り、幅広い手術修練ができるようにすることを目標としている。これが実現すれば、若手医師にとって魅力的な講座となり入局者数の増加につながると考える。また欧米での手術トレーニングを受けることも貴重な経験となるので、若手の留学を推進したい。


宮本 裕治 主任教授
宮本 裕治 主任教授
責任者| 宮本 裕治(主任教授)
専門分野:心臓血管外科
臨床教授| 光野 正孝
講師| 山村 光弘
良本 政章
TEL| 0798-45-6852
FAX| 0798-45-6853

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