医学部医学科
資料請求
情報の公表
図書館
兵庫医科大学医学会

輸血・細胞治療学/輸血・細胞治療センター

講座(部門)紹介

当教室は平成26年に新設された講座であり、輸血医療、細胞治療、血液腫瘍診療を3本の柱として研究、臨床を行っています。

輸血分野では、血液内科と連携した造血幹細胞移植に関連した研究(移植後のABO抗体、顆粒球輸血療法)、および外科系の診療科と連携した院内製剤作成(クリオプレシピテート、自己フィブリン糊)等の研究を行っています。

細胞治療分野では、輸血・細胞治療センターに設置された細胞プロセシングセンター(CPC)が臨床グレードの細胞製剤を作成可能な細胞培養加工施設として厚生労働省から認可され、稼働しています。間葉系幹細胞は、免疫抑制作用、血管新生作用、組織修復作用などの多彩な作用を有するため、様々な疾患の治療への臨床応用が期待されています。現在、骨髄由来間葉系幹細胞が新しい細胞製剤として市販され、造血幹細胞移植後の移植片対宿主病の治療に使用されています。当教室では、分娩時に廃棄される臍帯・羊膜に着目しこれらから間葉系幹細胞を作成、保存し、新たな細胞製剤として臨床試験に備えています。羊膜間葉系幹細胞を造血幹細胞移植後の移植片対宿主病の治療に用いる臨床試験を準備するとともに、他学を含む共同研究でクローン病や肝硬変などの治療への応用研究に取り組んでいます。更に、今後増えることが予想される、他科からの細胞治療の依頼要望に応えるため、再生医療等安全性確保法に対応したCPCのソフト・ハード面での充実に取り組んでいます。

また、多発性骨髄腫、悪性リンパ腫を中心とした血液腫瘍疾患の診療・研究を行っています。特に多発性骨髄腫は、新規薬剤が続々と登場し、治療が急激に進歩していっている疾患です。関連病院とも連携し、フローサイトメトリーを用いた微小残存病変のモニタリングや新しい治療プロトコルの検討など、臨床研究を行っています。

研究の現状

概要

輸血医療、細胞治療、血液腫瘍の3分野についてそれぞれ基礎的検討およびそれに基づいた臨床研究を行っている。

主題

輸血医療

  1. ABO不適合造血幹細胞移植における、抗体産生と移植成績
  2. 末梢血幹細胞、顆粒球採取におけるアフェレシスの最適化、ドナーの安全性の検討
  3. 造血幹細胞のマーカーとしてALDH活性測定の有用性の検証および臨床応用への検討
  4. 大量出血に伴う希釈性凝固障害時における院内作成クリオプレシピテートの臨床効果

細胞治療

  1. 臍帯・羊膜由来の間葉系幹細胞作成の最適
  2. 間葉系幹細胞の品質管理、バリデーション
  3. 間葉系幹細胞を用いた造血幹細胞移植後GVHDの治療
  4. 間葉系幹細胞を用いた造血幹細胞移植時の生着促進

血液腫瘍

  1. 移植非適応多発性骨髄腫に対する新規薬剤投与量の最適化
  2. 多発性骨髄腫の微小残存病変モニタリング
  3. 多発性骨髄腫に対する新規薬剤を組み込んだ自家移植(多施設共同)

自己評価・点検及び将来の展望

輸血医療については従来の輸血学講座より研究を継続しており、すでに一定の成果が得られている。細胞治療分野および血液腫瘍診療の分野は、輸血・細胞治療学講座の発足に伴い新たにスタートしたものである。当センターで作成した間葉系幹細胞を用いた臨床試験を準備中であり、成果が期待される。さらに、近年の研究により、がんの治療における免疫療法の役割が注目されている。がん免疫療法についても検討を開始する予定である。


藤盛 好啓 主任教授
責任者| 藤盛 好啓(主任教授)
准教授| 山原 研一
講師| 岡田 昌也(兼任)、吉原 哲
TEL| 0798-45-6348,6349
FAX| 0798-45-6947

兵庫医科大学 〒663-8501 兵庫県西宮市武庫川町1番1号 TEL:0798-45-6111 (代)

Copyright(c) Hyogo College Of Medicine.All Rights Reserved.