兵庫医科大学病院 放射線技術部 技師室







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心臓CT検査

 

心臓CT検査でわかること

■なぜ心臓CT検査を受けるの?
 心臓CT検査を行うことにより,心臓に酸素や栄養を送る血管(冠動脈:かんどうみゃく)を撮影することにより,血管が詰まっていたり,細くなっていたりしないか,心臓の筋肉や動きなど心臓全体の状態が分かります。

■実際の検査
 検査の際には、胸に心電図を貼っていただき、両手を挙げた状態で撮影を行います。数回撮影を行いますが、いずれも5〜10秒程度の息止めで撮影が可能です。また、造影剤が勢いよく体内に入ってきますので、体が熱くなりますが時間とともに治まりますので、びっくりして体を動かさないようにお願いします。検査自体は、10〜15分程度で終わります。

■心臓疾患
●狭心症
 心臓の筋肉に血液を送っている冠動脈が細くなったり、詰まりかかったりすると、心臓への血液供給が少なくなります。このように心臓の筋肉への血のめぐりが悪くなることを狭心症といいます。
●心筋梗塞
 冠動脈が完全に詰まったり、急速に細くなったりして、心臓の筋肉細胞が死んでしまい,心臓の機能が低下することを心筋梗塞といいます。心筋梗塞はほとんどが急に出現しますが、知らず知らずのうちに出現している場合もあります。死んだ心臓筋肉細胞の範囲と程度によりますが、不整脈や極端な心機能の低下をもたらすこともあり、突然死を引き起こすこともあり,非常に危険な状態です。

■症状
●胸痛
 もっとも多い症状で,左前胸部からみぞおちにかけてのしめつけられるよう痛みを感じます。痛みは階段を昇り降りや、運動をしたり、お風呂やトイレでとっさに無意識に心臓に負担をかけるような時にも起こりやすいです。休むことにより少しは楽になります。しかし,痛みが治まらずひどくなる場合は心筋梗塞になった可能性があります。
●息苦しさ
 心臓の機能が低下したことにより起こります。胸痛が無く心臓に負担をかけた場合にも息苦しさを感じます。どんどんひどくなる場合は、呼吸困難、顔色不良をみとめ、命にかかわることもあります。
●その他の症状
 腹痛、肩痛が実は狭心症、心筋梗塞であったという場合もあります。 また,特に高齢者、糖尿病の方に多いのですが,冠動脈が徐々に細くなり、別の冠動脈が助けている場合に全く症状のないこともあります,。

■原因
 最も大きな要因と言えるのが動脈硬化です。動脈硬化は血管異常であり、糖尿病、高脂血症、高血圧、腎臓病、喫煙、生活習慣、肥満そして体質によって起こりやすくなります。
もし、このような自覚症状を感じられましたら、一度当院で検査を受けていただくことをお勧めします。

 

心臓の画像

《心臓》 《心臓》 《冠動脈》

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