兵庫医科大学病院 放射線技術部 技師室







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造影CT

 

なぜ造影するの?

 CT検査で使用される造影剤は「ヨード造影剤」と呼ばれるもので、造影剤を注射することにより、血管、臓器、病気の部分の様子が分かりやすくなり、 より正確な診断を行うことができます。
病気や検査部位によっては造影剤を使わない場合もあります。

造影剤を静脈注射して撮影するCT検査のことを「造影CT検査」、造影剤を使わないCT検査のことを「単純CT検査」といいます。

《腹部単純》 《腹部造影》

 

検査前日の注意事項

■食事について
  造影検査のために食事をとらないように説明を受けた方は、検査前の食事を摂らないようにしてください(午前中の検査の方は朝食午後の検査の方は昼食をとらないようにしてください)。
水やお茶などの水分は飲んでもいただいても構いませんが、牛乳などの乳製品は控えてください。
特に指示のない場合は、通常通りに食事をとっていただいて結構です。

■お薬について
  造影検査を行うにあたり、服用されているお薬の種類によっては検査を行えない場合があります。 普段から服用しているお薬がある場合は、あらかじめ担当医師にご相談・ご確認お願いします。
特に指示のない場合は、通常通り服用していただいて結構です。

 

検査当日の注意事項

 検査部位によっては、ネックレスなどの貴金属類が検査の妨げとなることがあるので、検査当日は、なるべくアクセサリーなどは控えていただき、楽な服装でお願いします。
また、金具のついた下着や衣服を着用しているときには、検査着に着替えていただく場合がありますので、ご了承ください。

 

検査時のお願い

 CT装置の寝台に仰向けに寝た状態で検査を受けていただきます。検査中は、身体の力を抜いてリラックスしてください。腕が撮影部位に入って、 画像が見えにくくなるのを避けるために、頭部や頸部の検査では、両腕を体の横に置いた状態、胸部や腹部、骨盤など体幹部の検査では、両腕を上に挙げた状態でスキャンを行いますので、ご協力お願いします。

また、X線を照射するときに身体が動いてしまうと、きれいな画像が撮影できないので、体を動かさないようにご注意ください。胸部や腹部の検査では、数秒間〜数十秒間、息を止めていただきます。
 CT装置にはマイクもついており、検査中でも操作室にいる診療放射線技師といつでも会話できるようになっています。万が一の事態に備えて、ナースコールもお渡しいたしますので、もし、検査中に気分が悪くなったり、かゆみなどの造影剤の副作用症状が現れたら、我慢せずにすぐにお伝えください。

 

造影剤の副作用について

■造影剤
   最近の造影剤は、副作用の起こりにくいものが開発され安全な薬ですが、やはり副作用が起こる可能性はあります。現在、主に用いられている造影剤は、「非イオン性造影剤」と呼ばれるもので、副作用の発現率は約3%と言われています。
造影剤を注入すると体が熱く感じることがありますが、すぐに治りますので心配ありません。

■軽い副作用
   吐き気、かゆみ、発疹、くしゃみなどで時間とともに治まるもので、基本的に治療を必要としません。このような副作用が起こる確率は約2%です。

■重い副作用
   呼吸困難、血圧低下、意識障害などで、このような副作用は治療が必要で、入院や手術が必要な場合もあります。このような副作用が起こる確率は、約2500人に1人と言われています。


■副作用が起こりやすい方
   副作用が起こりやすい要因として、アレルギー歴(特に気管支喘息)、造影剤による副作用歴(過去に造影剤を使用して上記のような副作用が出たことがある)、腎機能障害などがあります。以上の頂日に該当するものがある方は、検査前に医師にご相談ください。

 

検査終了後

 食事も普通にとっていただいて結構ですが、刺激の強い食べ物は避けてください。 造影CT検査を行った場合は、造影剤のほとんどが1日で尿と一緒に排泄されます。そのため、検査後は水分を十分にとるようにしてください。ただし、アルコールは控えてください。 なお、水分制限をされている方は、医師にご相談ください。

検査終了後、遅発性(30分から数日後)に頭痛、発疹、かゆみ、吐き気などの症状が現れることがあります。このような症状はほとんどが一時的なものですが、症状がいつまでも続くようでしたら当院までご連絡ください。また、症状が現れた場合は、次回受診の際に医師にお知らせください。

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