お知らせ

【中皮腫臨床試験センターからのお知らせ】

【EDCシステム開設終了のお知らせ】

 中皮腫臨床試験の01試験ならびに02試験において使用しております本EDCシステム(Web入力システム)につきまして、治療期データの収集スケジュールに合せ、2012年1月末を持ちまして開設を終了させていただきます。
 なお、今後の追跡調査につきましては、中皮腫臨床試験センターより定期的に依頼をさせていただく予定でございます。

【臨床試験関係者へのお知らせ】

【切除可能例を対象とした臨床試験】

10.12.1<症例登録終了のお知らせ>

【切除不能例を対象とした臨床試験】

10.4.1<試験終了のお知らせ>

取り組み

 昨今のアスベストによる健康被害は、労働者のみならず工場周辺住民をも巻き込んだ社会問題として政府、自治体、企業がその対応を迫られています。アスベストが原因と考えられる難治性の悪性中皮腫は、発症までの潜伏期間が長く、将来、患者数の増加が予想されることから、国民にとってその不安は計り知れないものがあります。このような状況において、国民の安全と健康を守るためには、アスベストによる健康被害、特に悪性中皮腫の早期発見と治療法の確立が緊急課題であると言えます。
 本研究では、臨床における課題として、@悪性中皮腫症例の登録体制の基盤整備、A悪性中皮腫に対する早期診断法の確立、B悪性中皮腫の標準的治療法の確立に向けた全国規模の臨床試験実施をあげています。また、基礎研究として、@新しい早期診断マーカー候補の同定(細胞株を用いた検討と免疫系への影響を基盤とした研究による)、A動物モデルを用いた発がん過程の検討、B治療ならびに発症予防に応用できる標的分子の同定を、行っていきたいと考えています。
 これらの臨床と基礎系の研究を推進することによって、アスベストによる健康被害から国民を守ることが、我々に課せられた大きな使命であると考えております。

川崎医科大学 衛生学 大槻 剛巳(研究代表)
兵庫医科大学呼吸器内科中野 孝司(副代表)兵庫医科大学 呼吸器外科 長谷川 誠紀
病理学第2講座辻村 亨呼吸器内科福岡 和也
国立がんセンターがん情報・統計部西本 寛広島大学腫瘍外科岡田 守人
愛知県がんセンター分子腫瘍学部関戸 好孝 名古屋大学大学院 病理病態学講座 豊國 伸哉