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〒663-8501 兵庫県西宮市武庫川町1-1
心不全管理には塩分制限が推奨されていますが、急性心不全における厳格な塩分制限は神経体液性因子の活性化から利尿作用を減弱させる可能性があります。我々は、塩分投与が利尿薬の効果を高め良好な利尿作用をもたらすことを報告しております。急性心不全(特に難治性心不全)に対して利尿薬と塩分量を調節し投与することで、治療戦略の幅を広げています。
現在、急性心不全に対するナトリウム補充の有効性および安全性を明らかにするために、我々が中心となって、多施設ランダム化比較試験(CONFIRM
ADHF; UMIN000011553)を進行中です。利尿薬の効果が乏しい難治性心不全患者が増加している中、塩分投与は心不全治療のオプションとして有効であり、患者背景や併用利尿薬量を考慮した塩分投与の詳細なアルゴリズムを作成するべく研究を続けています。
心不全の非薬物療法として、Adaptive servo-ventilation (ASV) が用いられています。その背景として、慢性心不全では睡眠時無呼吸症候群
(SAS) を合併し、心不全の悪化に関与していることが挙げられます。そのため、SASに有効であるASVが効果的であると考えられています。
急性心不全においては、ASVはSASに対する効果とは別に、陽圧換気による血行動態への急性効果が知られています。しかしながら慢性心不全における報告は十分でないため、我々は、慢性心不全におけるASVの即時的な血行動態への影響と予後について明らかにするべく、検討しております。
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