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Cardiovascular Division / Division of Coronary Heart Disease, Department of Internal Medicine, Hyogo College of Medicne      サイトマップ 

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〒663-8501 兵庫県西宮市武庫川町1-1

心エコーグループEcho Laboratory

心エコーグループでは、年間1万件以上の心エコー検査、年間300件余りの経食道心エコー検査や運動負荷・薬剤負荷心エコー検査を行っています。また、ストレイン解析や3Dなど新しい手法を用いて弁膜症や心不全患者のより詳細な心機能評価法についての研究を行っています。
若い年代からベテラン世代まで幅広い年代の技師や医師が在籍しており、明るい雰囲気の中、目の前の患者さんの診断と、未来の患者さんのために役立つ研究をモットーに日々努力をしています。



メンバー:真野敏昭, 正木充, 江口明世, 藤原昌平, 菅原政貴, 正井久美子, 曽山裕子, 松本愛加

心エコーグループの研究内容

心エコー図検査は、心電図・レントゲン検査と並んで、循環器診療に欠かせない検査の一つです。循環器領域のいかなる疾患であっても、診断・病態把握・合併症の検索などに心エコー図検査は欠かせません。また、被爆がなく非侵襲的であり繰り返し行うことが可能で、患者さんの負担が少ない検査の一つです。
たとえば、循環器疾患の中でもっとも多いと考えられる高血圧症では、左室肥大や左室流出路障害の有無、心機能の評価が治療薬の選択においても重要です。また弁膜症においても、診断や治療方針決定において、必要不可欠な検査です。このように日常臨床において心エコー図検査は極めて有用であるがために、現在「より詳細かつ正確に心機能を評価しよう」という方向へ向かっており、我々のグループでは以下のような研究を行っております。

心機能をより正確に評価する手段の一つとして、スペックルトラッキング法という手法があります。肉眼ではとらえることが難しい微細な壁運動の変化をとらえることで、診断や治療に生かす試みがなされています。たとえば、狭心症で左心室心筋の虚血障害は軽度の場合には肉眼ではとらえられません。そういう時にこの手法を使い、診断に重要な意味を持たせることができます(図1)。

(図1)


我々は経胸壁心エコー図検査のほかに経食道心エコー図検査も多くの件数を行っております。心腔内血栓や弁膜症、先天性心疾患、感染性心内膜炎などの疾患を詳細に評価するには胸壁からの観察では不十分なことが多くあります。より正確に評価するための手段の一つとして心臓の奥にある食道から心臓を観察する経食道エコー検査が用いられています(図2)。この検査により、治療方針、手術適応の有無などをしっかり評価することができ、心臓血管外科とスムーズに連携して治療をおこなっています。

(図2;左心耳内血栓の2D)


人間の体はもとより3次元的なものですから、2次元の情報のみで評価することには限界があります。それを克服するする手段としてリアルタイム3次元心エコー図法が開発され臨床的にも用いられています(図3)。

(図3)



兵庫医科大学 循環器内科
       冠疾患内科
兵庫医科大学


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