学校法人 兵庫医科大学

“睡眠の質”が甲状腺刺激ホルモンの構造に 影響を及ぼすことが判明

研究

兵庫医科大学 内科学(糖尿病・内分泌・代謝科)講座 角谷 学助教、小山 英則主任教授らの研究グループは、 睡眠の質が甲状腺刺激ホルモン(以下、TSH)の構造に影響を及ぼすことを発見しました。この構造の変化がTSHの機能自体にも影響している可能性が考えられます。
本発見により、睡眠障害と肥満・糖尿病など生活習慣病をつなぐ一つの道筋が明らかになり、新しい薬の開発にも結びつくことが見込まれます。

HSCAA研究とは

HSCAA:Hyogo Sleep Cardio-Autonomic Atherosclerosis Study の略。
 睡眠、疲労、自律神経機能などの精神社会的因子が、動脈硬化、糖尿病、メタボリックシンドローム、
 慢性腎臓病などの発症にどのように関与しているかを明らかにすることを目的に、
 2010年12月より兵庫医科大学にて行っているコホート研究。
 2017年3月現在、1,200名以上の患者さんを対象として、一人平均2.5年追跡中です。

上記の理由により、睡眠障害がTSHの糖鎖構造の変化など神経内分泌恒常性に影響し、肥満・糖尿病などの生活習慣病の発症や進展につながる新しい道筋を提唱したと言えます。

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